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国際食品産業展PRODEXPO-2018”にて。国内からの参加者、農産品輸出支援制度について説明を受ける

モスクワ市のCVKエキスポセンターにて、今年で25周年の国際食品・飲料・食品原料展“PRODEXPO-2018”が行われた。

ロシア・東欧で最大級の国際食品産業展”PRODEXPO”は、食料や飲料(酒類含む)分野での年間の一大イベントとなっている。20年以上の間、当展はロシアの食品産業の発展を方向付けてきた。

当展の枠内において、ロシア農業省の支援のもとロシア連邦商工会議所・株式会社ロシア輸出センター・株式会社エキスポセンターによって企画された、「ロシア輸出センター: ロシア食品輸出支援制度について」と題したコンサルティングセッションが行われた。ロシア連邦商工会議所展示会等活動課長のイゴーリ・コロチン氏がモデレーターを務めた。

セッション出席者に挨拶した後にコロチン氏は、食品産業は今や世界では大変重要な戦略資源になっていると述べた。世界貿易額は既に1,4兆ドルを上周り、増加し続けている。コロチン氏によると、世界の食料市場の変容に最も大きな影響を与えているのは世界的な人口増加や、東南アジア地域の富裕化と需要の高度化などの要因である。

この状況下では、農工業におけるロシア独特の資源リソースのポテンシャルを自国の食料安全と食品輸出量増加のために使うことができる。そのような活動の支援のためにロシア連邦では株式会社ロシア輸出センター(REC)やロシア産品輸出信用保険支援庁(EKSAR)のような組織が設けられているとコロチン氏は述べた。「ロシア連邦農産品の輸出額は2020年までに200億ドルを超えなければならない」というロシア農業省副大臣のエヴゲニー・グロムィコ氏の主張に賛同した。

CVKエキスポセンター側からは、副社長のニコライ・グーセフ氏が登壇した。当展のようなイベントが開催されることは展示者にとって、農産品輸出に関する悩める課題に対する様々な答えを見出すことを助け、新しいパートナーを見つけ出すことに貢献していると、グーセフ氏は述べた。

続いて、株式会社ロシア輸出センター (REC)の国際事業&ビジネスネットワーク開発担当の取締役、アンドレイ・アルヒポフ氏が登壇した。コンサルティングセッション参加者にREC主要事業の案内をした後に、非資金的支援の手法に注目し、輸出の全過程を覆う様々なコンサルティングサービスの説明を行った。今日RECは農業分野企業にとって最適な輸出相手国の選択に関するコンサルティング、取引相手の紹介、他国の運輸システムや税法についての案内その他、多くのサービスを行う準備ができている。また、ロシアアグリビジネス展示の企画と運営が、ロシア食品の海外進出のために必要なことであると述べた。

アルヒポフ氏の話を受け継ぐ形で、REC短期保険担当取締役のオリガ・クルチョーノヴァ氏が登壇した。様々な保険制度について述べた後に、処理不要高品質食品の外部市場への進出を目指す加工農産品製造者からのRECへの相談が増えている、と打ち明けた。RECはこのようなポテンシャルの高い食品の輸出の支援を行うことができる、とオリガ・クルチョーノワ氏は述べた。

ロシア農業省情報&特殊企画課長のアナトリー・ヴェルトマノフ氏は、ロシアアグリビジネス発展の重要な要素の一つは食品の輸出であると述べた。今日国外消費者の加工済食品への需要が高まっているためだ、とのことである。農業省はRECと共同で、ロシアの農業を主要輸出分野となる小分類にグループ分けすることに取り組んでいる。農業省は法律障壁を越えること、ロシア国産食品の国外への輸出を増加させることを目的に、各国の農産品市場の研究と分析を進めている。

コンサルティングセッションで次に登壇したのは、RECの傘下企業である株式会社ROSEKSIM銀行のコンスタンティン・グレイスマン氏。ROSEKSIM銀行はロシア製品の輸出前・輸出後における財源的支援、輸出商品を国外で買い取るパートナーへの財源的支援を行なっている。これらのサービスはEKSARが提供する保険商品と合わせての使用が可能となっている、とコンスタンティン・グレイスマン氏は述べた。

コンサルティングセッション参加者の展示会出展にかかる費用に対する補助金付与制度については、REC輸出支援制度企画推進顧問のアンナ・ピラス氏が説明した。

上海でのSKYMAX社の展示企画長のジャンナ・イフシナ氏は、自社のRECとの協力経験について語り、上海で展開したブース企画についてのプレゼンテーションを参加者の前で披露した。

最後に登壇したのは、連邦食品輸出者連盟の会長、ドミトリー・ブラートフ氏だった。農業輸出の構造を分析した上で、彼は「ロシア農産品の輸出は年間170億ドルの値で安定した」と述べた。その内加工食品は7億ドル分であり、ロシアの非資源輸出額の9%にも上る。ブラートフ氏の考えによると、ロシアアグリビジネス中小企業の海外進出を推進する活動が大変重要である。

そのためには、REC社の連邦商工会議所地域支部、農業各分野の生産者協会・輸出企業連盟との連携が必要であると述べた。他国でのロシア市場用食品を作るこにもまた将来性があるとの考えだ。

REC社との協力経験については、公開株式社団クリミアと有限責任会社アルタイ=セリゴルからの発表者も語った。

コンサルティングセッション後の質疑応答において、参加者からは多くの質問が挙がり、登壇者はそれらに答えた。大変盛況な様子であった。

ロシア連邦商工会議所 報道部 サヴェンコフ A.

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